和歌山)迫る大蛇 逃げる僧 道成寺でジャンジャカ踊り

大森浩志郎
【動画】道成寺の会式で恒例の「ジャンジャカ踊り」=大森浩志郎撮影
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 僧・安珍と紀州の女性・清姫の悲恋物語で知られる和歌山県日高川町の道成寺で27日、恒例の「会式」があり、清姫の化身の大蛇が安珍を追いかける様子を再現した「ジャンジャカ踊り」が行われた。

 日高川の河川敷を出発した大蛇は、安珍役の東哲平君(川辺西小4年)を追いかけ、煙を吐きながら道成寺へ向かった。地元の郷土芸能安珍清姫保存会のメンバーや大成中学校の生徒ら約50人が大蛇をうねらせて道成寺の階段を駆け上がると、見物客から歓声が起こった。大蛇は境内を回り、安珍が逃げ込んだ鐘にとぐろを巻いて焼き殺す様を再現した。

 保存会の地蔵国男会長(73)によると、ジャンジャカ踊りは1972年、清姫と安珍を供養するために始まった。地元の中学生が毎年参加しているといい、「町にこういう伝統があることを知ってもらえたらうれしい。これからも踊りを後世につないでいってほしい」と話した。(大森浩志郎)