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 富山県高岡市などの伝統工芸の技術を駆使した「平成の御車山」の完成披露式が4月30日、同市の高岡御車山会館であり、制作に携わった職人ら約50人が完成を祝った。

 平成の御車山は、高岡の金工や漆工、南砺市の井波彫刻などの技を後世に残そうと、江戸期以来初めて新たに作られた。2013年度に制作が始まり、総工費2億8千万円のうち約8千万円を市民らからの寄付でまかなった。

 高さ7・8メートル、全長5・9メートル、幅3メートルで、「豊かなまち高岡を象徴する前田利長公の家族」をテーマに、地山箱の上に利長と正室の永姫の人形と娘の満姫のからくり人形が置かれ、花傘の上には金箔(きんぱく)仕上げの鳳凰(ほうおう)の鉾留(ほこどめ)がそびえる。同館で常設展示される。

 制作を担った高岡地域文化財等修理協会の大澤幸勝会長は「華美でありながらすっきりした品格のある山ができた。全国の山車(だし)の修復を高岡が担うきっかけにしたい」と話した。(松原央)