野田聖子氏が金融政策に言及 自民総裁選へ対立軸示す?
平林大輔
野田聖子総務相は27日の閣議後記者会見で、安倍政権が進める金融緩和について、「無節操に異次元緩和を続けることの副作用も、しっかり受け止めなければならない」と述べ、見直しを求めた。野田氏は秋の自民党総裁選への立候補を明言しており、対立軸を示す狙いがある。
記者会見で野田氏は、「アベノミクスは結果を出してきた」と話す一方で、「マイナス金利に関して金融機関にいろいろ問題が生じているとの報道がある」と指摘。政権が掲げる2%の物価目標について、「本来2%は結果であり、賃金が増えて個人消費が伸び、物価が健全な形で上昇するのが望ましい」とした。
野田氏は6月にも、総裁選に向けた政策集を発表する。周辺は「首相との対立軸をどう示せるかがカギ」と語り、金融政策を含めて安倍晋三首相との違いを強調していく構えだ。(平林大輔)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。