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 至るところに穴、穴、穴。ツツジなど花の名所で知られる愛知県豊田市の県緑化センターで、芝生広場の大半が掘り返されて荒れ地のようになっている。「犯人」はイノシシ。今年度、4基の捕獲用おりを設置するなど対策に乗り出した。

 管理する愛知公園協会によると、イノシシは、土中のミミズや昆虫を狙って侵入し、芝生を掘り返して穴を開けているという。10年ほど前から出現していたが、昨年春以降、毎夜のようにイノシシの集団が現れるなどして、被害が一気に拡大した。

 センター(48万平方メートル)に17カ所計4万7千平方メートルある芝生広場の大半が被害に遭った。計7500平方メートルは修復が必要で、今は各所に立ち入りを禁止するロープが張られている。「最初の頃は掘り返される度に職員が手作業で戻していましたがきりがなくなり、もうお手上げです。芝生の張り替え工事だと誤解する方もいますが、イノシシの仕業だと聞くとみんな驚きます」と西村継博所長。

 対策として今年度、捕獲用のおりを新たに4基設置し、侵入を防ぐ網や柵も巡らす。予算は芝生の修復工事も含めて計900万円。

 同センターには、日本庭園やバラ園などがあり、隣接する昭和の森と合わせ、年間約100万人が訪れる。(臼井昭仁)