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 「資本論」で知られるドイツ出身の思想家カール・マルクスの生誕200年を記念して、額面ゼロの「マルクス紙幣」を地元の観光局が売り出したところ、世界中から注文が殺到し、増刷に追われている。

 発行したのは、マルクスが生まれたドイツ南西部トリーアの観光局。マルクスの肖像画が描かれ、額面は「0」ユーロとなっている。「マルクスは貨幣に対する疑念を訴えていた。主張の根幹をおもしろく伝えようと思い、0ユーロ紙幣の企画を思いついた」と広報担当者。

 5月5日の生誕200年を前に4月16日、1枚3ユーロ(約400円)で5千枚を売り出した。インターネットを通じて世界各国から注文があり、すぐに売り切れた。すでに2万枚の増刷を発注したという。

 同市内では5月5日、中国から「友好の証し」として贈られた高さ5・5メートルのマルクスの銅像の除幕式も予定されている。(ベルリン=高野弦)