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 今夏に期待される奄美の世界自然遺産登録。大型連休や夏の観光シーズンに、美しい自然と動植物の価値と現状を伝えようという動きが活発化している。

 日本航空(JAL)グループは5月から、奄美群島のPRに力を入れる。機内誌やビデオで魅力を紹介し、国内線のファーストクラスでは島の素材を生かした夕食も提供。19日に奄美市で記者会見をした本田俊介執行役員は「奄美を世界に発信し、島とともに成長していきたい」と意気込む。

 同グループによると、毎月326万人(累計)が手にするという機内誌「SKYWARD」の5月号に「唄う島、踊る島」と題した記事を掲載。奄美大島と徳之島、与論島のシマ唄とそれを守り続ける人々の暮らしや文化、自然を紹介する。英語記事でも奄美大島にある国内最大級のマングローブ林やアマミノクロウサギをはじめとした希少動物などを写真付きで取り上げる。

 10分間の機内ビデオでは、お笑いコンビ「パックンマックン」が同島で体験したマングローブカヌーや大島紬作り、島料理などを流す。飛行時間80分以上の国内上り便で放映し、6~7月には国際線の機内ビデオの一つに追加する。

 5月の国内線ファーストクラスでは、龍郷町のホテル「プチリゾート ネイティブシー奄美」の料理長が監修した夕食を提供する。特産の黒糖の風味がきいた黒豚煮や鶏飯風の茶わん蒸しなどで、島の発酵飲料「ミキ」も添えるという。

 このほか、日本エアコミューター(JAC、霧島市)が7月から就航させる徳之島―沖永良部、沖永良部―那覇(沖縄)を活用して奄美・沖縄の遺産候補地を巡るツアーも用意する。

 7月に創業35周年を迎えるJACは奄美群島を結ぶ路線を運航してきた。朝山毅・奄美市長は「離島交通を支えてきたJALグループの協力は鬼に金棒。奄美に吹く追い風をしっかり捉えて飛躍したい」と話した。