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 6月初旬までの実現を目指す米朝首脳会談の開催地について、米政府当局者が28日、スイスのジュネーブとシンガポールの2カ所に現時点で絞り込んでいることを朝日新聞の取材に明かした。両国にとって中立性が高く、核問題で過去に米朝協議が開かれた実績を重視しているとみられる。

 トランプ米大統領も27日、候補地を「2カ国に絞った」と説明。これまで5カ所程度としていたが、北朝鮮との協議で候補地が絞られている模様だ。

 有力候補のスイスは金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が留学していた上、米国との関係も良い。1994年に北朝鮮の核開発凍結で合意した「米朝枠組み合意」もジュネーブが舞台で、今回の米朝会談の方針が決まった後も、早い段階から開催国として意欲を示していた。首脳会談の開催費用や北朝鮮代表団の移動手段でも便宜を図る可能性がある。

 シンガポールも、北朝鮮の外務次官と米政府の元北朝鮮担当者が2015年に非公式接触するなど、協議がたびたび行われてきた。

 一方、米側にとって候補の一つとされたモンゴルのウランバートルは、施設上の問題から開催は厳しいと判断しているという。

 トランプ氏は28日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領、安倍晋三首相との電話協議後、「物事はとてもうまくいっている。北朝鮮との会談の時間と場所はセットされつつある」とツイートした。同日午後のミシガン州での支持者集会では、「我々は3、4週間以内に(正恩氏と)極めて重要な会談を行うだろう」とも語った。

 集会では、トランプ氏が3~4カ月前は北朝鮮が核戦争の危機をあおっていたが事態は変わったと語り、米朝会談で「北朝鮮を非核化する。非核化だ」と声を上げた。会場の支持者が「ノーベル賞! ノーベル賞!」と連呼。トランプ氏も「それは素晴らしいことだ。ありがとう」と満面の笑みで応えた。(ワシントン=園田耕司)