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 学校では新年度の部活動が軌道に乗り始める時期だ。長時間の運動部活動は生徒のバランスのとれた成長を阻む一方、教員の過剰負担にもつながり、「ブラック部活」と問題視されてきた。スポーツ庁の有識者会議はこの春、運動部活動の総合的なガイドラインをつくった。どんな内容なのか。

 「長時間拘束され、何とか宿題をこなして寝るだけ。部活が、勉強時間がとれない言い訳になっている。家事の手伝いも読書もできず、地域とのかかわりも持てない。これで、多様に変化する社会で生きる力がつくでしょうか」

 こう嘆くのは、兵庫県の40代の母親だ。

 公立中学の球技の部活に入る長女は、平日の帰宅は午後7時半過ぎ。土日は毎週のように、朝7時すぎから午後7時まで活動し、週に1度の休養日も朝練習がある。公式試合が定期試験の翌日に入ることもあり、そうなるとテスト中まで練習がある。日没が早い時期は、帰宅中の安全面も心配だ。

 3月にまとめられた今回のガイドラインは、そんな「やりすぎ」を防ぐため、週2日以上の休養日設置のほか、活動時間も平日2時間、休日3時間程度の上限を設定した。義務教育の中学校が対象だが、高校にも原則として適用される。

 これまで、行きすぎた部活動の問題は、主に顧問を務める教員の負担軽減という働き方改革にリードされてきたが、このガイドラインは「子どもファースト」の視点だ。

 「いくら先生が大変だと訴えて…

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