28日に93歳で亡くなった人形浄瑠璃文楽の人間国宝で、文化勲章受章者の七世竹本住太夫(すみたゆう、本名岸本欣一)さんの通夜が30日、大阪市阿倍野区の市立やすらぎ天空館で営まれた。文楽関係者ら約500人が参列し、上方文化を牽引(けんいん)した住太夫さんを悼んだ。

 祭壇には2014年に文化勲章を受章したときの住太夫さんの遺影が飾られ、9年前に出演した「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の素浄瑠璃の映像も流れていた。

 参列した歌舞伎俳優の坂田藤十郎さんは「ずいぶん寂しくなった。何回もありがとうございましたと言った」。落語家の桂米団治さんは「上方の味、大阪の味を本当にお持ちの方だった。ジャンルが違っても敷居も垣根もなく気安く話してくれた」としのんだ。

 葬儀は1日午後0時30分から同館で営まれる。