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ワールドカップ日本代表選出

 「この8年間、自分を責めてきました。(代表発表で)どうしたら自分の名前が呼ばれるのか。きょうは、いろいろな思いがこみ上げてきました」

 J1浦和の槙野智章は感慨深げだった。31歳でのW杯初選出は、日本代表の歴代フィールドプレーヤーで最年長となる。

 守備的なポジションをどこでもこなし、攻撃力もある。J1広島の下部組織出身で、2006年に18歳でプロデビュー。若くから才能を認められ、日本代表に初めて呼ばれたのは、22歳のとき。しかし、身体能力があるが、これという武器がない「器用貧乏」。再三、日本代表に呼ばれながらも定着できず、大舞台には縁がなかった。

 明るい性格に、巧みな話術。大手芸能事務所に所属し、華やかな私生活にも目が向くが、サッカーには真摯(しんし)に、地道に取り組んできた。「天才肌の選手とてんびんにかけて、自己分析してきた。何倍、何十倍の努力をしないといけなかった」。近年、肉体改造し、センターバック一本で勝負して代表の座を勝ち取った。

 代表メンバー選出の瞬間は、自宅で待った。知らせを受けたときは、今年2月に結婚した俳優の高梨臨さん(29)とハイタッチを交わし、「おめでとう」の一言をかけられたという。(吉田純哉)