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 名古屋市の市営住宅で猫約30匹を飼っていた女性が裁判で退去を命じられ、残された猫が殺処分されるかもしれない――。そんな問題を報道で知った大阪府の松井一郎知事が31日、名古屋市の河村たかし市長に「猫の助命」を求めるメールを送ったところ、河村市長から返信があったという。

 松井知事は「とらちゃん」「レオちゃん」と呼ぶオス猫2匹を自宅で飼う愛猫家だ。31日、登庁時に記者団から殺処分の問題について問われると、「猫に罪はないんでね。今朝、河村市長にメールして、なんとか猫を極刑に処するようなことにならない寛大な処置をしてほしいとお伝えした。『猫、守ってちょうよ』という話」と明かした。

 発端は名古屋地裁の判決だ。市営住宅の一室で猫30匹を飼い、近隣住民に迷惑をかけているとして、名古屋市が住人に部屋の明け渡しなどを求めた訴訟で、地裁は退去などを命じる判決を言い渡した。猫が部屋に残された場合、殺処分される可能性があるという。

 松井知事と河村市長はかねて親交があり、この日のうちに返信があったという。退庁時に取材に応じた松井知事は「『猫に罪はないから、殺処分はいかんよって指示しとります』と(書いてあった)。よかった、よかった」と喜んだ。

 大阪府は昨年、「おおさか動物愛護アクションプラン」を策定し、2023年度までに殺処分をなくす目標を掲げている。(楢崎貴司)