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三菱ケミカルHD 越智仁社長に聞く

 就職活動は大学4年生の時だけのものなのか。三菱ケミカルホールディングス(HD)の越智仁社長は、企業が間口を広げるべきだと話す。

 企業の採用活動を、新卒一括採用から通年採用へ移行することを検討すべきです。それは企業にとっても入社希望者にとってもいいことのはずです。

 例えばITは、製造面はもちろんのこと、フィナンシャル(財務)の部分でも必要になっている。ITに精通した人材がものすごく必要です。それなのに人が絶対足りない。採れない。

 工場でいえばモーターも配電所もポンプも昔からの設備は変わらないから、メンテナンスする人間は必ず必要です。それなのに大学など(の人材の供給側)が縮小してしまい、採れなくなっている。雇ってから教育してもいいのだが、これだけ景気がいいとそれも難しい。

 通年採用ができれば、いい人材を採用しやすくなります。

 今のように新卒者だけを採り続けると、自然、年功序列の人事制度でやることになる。一生懸命努力した人がどんどん上がっていくシステム、優秀な人がいつでも入ってきて活躍できるシステムに変えていかないといけない。

 就職活動の期間を区切ることは、学生にとっても好ましくありません。時間が限られているから、「何でもいいから就職したい」となる。あれってよくない。卒業したら1年間じっくり海外を見たい人、勉強したい人もたくさんいるでしょう。

 そういうことを考えると、入りたい時にいつでも入れるように我々企業が門戸を開いた方がいい。考え方を変えなければいけません。(聞き手・野口陽)