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 医療・介護の現場に、ファッションブランドを冠する、色み豊かで機能的なユニホームが広がっています。雰囲気が明るくなり、患者や施設利用者にも好評といいます。

 東京都港区の愛育病院では、看護師が鮮やかな水色やピンク、紺のユニホームを身につけている。看護師が、その日に着る色を自分で選んでいる。産婦人科の管原真紀さん(26)は、新生児室に入る時は明るい水色やピンクを、夜勤や、術後のケアに入る時は落ち着いた紺にしているという。

 管原さんらのユニホームは、下着メーカーの「ワコール」が白衣や事務服の企画メーカー「フォーク」と共同開発したもの。手術室の医師や看護師が着用することで知られ、今ではその着やすさから一般病棟でも広まる「スクラブ」と呼ばれるタイプだ。

 このユニホームを導入したのは2014年。それまでは、襟付きで、腰部分がきゅっとしまったデザインだった。フォーマルな雰囲気だが、動きやすさに難があった。

 病院の移転に伴い、ユニホームも見直し。看護師による投票でブランドや色を決めた。動きやすさを基準にし、また、自ら選ぶことでモチベーションの向上も狙ったという。

 採用したユニホームは医療従事者の行動を考慮し、腕を上げた時に下着が見えないよう袖下ゴムがついているほか、背中や肩まわりの動きを妨げないよう伸縮する生地を使っている。看護部長の小松佐紀さん(61)は「点滴の準備をする時も簡単に腕が上がります」と話す。

 東京都日野市にある認知症ケア専門の介護老人保健施設ロベリアでは、花模様の家具や雑貨が人気の英国のファッションブランド「ローラ アシュレイ」のユニホームを採用している。明るいピンクのナースジャケットで、胸元やポケットに小花柄があしらわれている。

 ユニホームメーカーの「住商モンブラン」が幅広い世代に人気がある同ブランドに着目。ライセンスを取り、製造、販売している。

 平均的な医療ユニホームと比べると2割程度高く、1万円を超えるものもある。だが、発売を開始した16年から1年足らずで想定の3倍を売り上げるヒットとなり、現在まで右肩上がりで売り上げが伸びているという。さらに、17年には要望に応え、男性用の販売も始めた。

 ロベリアの看護長宮本芳恵さん(52)が16年に北欧の介護施設に研修に行った際、赤のストライプの服を着た看護師や、施設内のにぎやかな装飾を目にした。鮮やかな色みが認知症の人への刺激になるという考えのもと、施設内をカラフルにしていた。

 宮本さんは帰国後、展示会で見つけた「ローラ アシュレイ」のナースジャケットを採り入れることを提案。男性職員が夏に着るTシャツについても、赤や黄色など鮮やかな色を選べるようにした。

 「認知症の人に明るい気持ちになってもらうためには、まず自分たちの気分が明るくないといけない。そのためには着るものが大切」

 華やかなナースジャケットを着ていると、入居者から「可愛いわね」「美人さんね」などと声をかけられることも多く、会話のきっかけになるほか、やる気にもつながっているという。

 医療ユニホームを研究する福岡…

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