[PR]

 トランプ米大統領は4月30日(日本時間5月1日未明)、ホワイトハウスでの記者会見で、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談を、朝鮮半島中西部の非武装地帯(DMZ)にある板門店で開く案について「とても可能性が高い」と述べ、前向きに検討していることを明らかにした。すでに韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領を通じ、北朝鮮側にも板門店での開催を打診しているという。

 トランプ氏は、ナイジェリアのブハリ大統領との共同記者会見で、記者から「DMZで金正恩氏と会うのか?」と問われ、「とても興味深い案だ。DMZにある(韓国側の)『平和の家』と『自由の家』の可能性についても話し合っている」と語った。

 さらに「今日、この案を打ち出した。文大統領にも話したし、文大統領を通じて北朝鮮にも打診した。私はこの案が好きだ」と強調。その上で「物事がうまくいけば、第三国よりも、板門店の方が素晴らしい祝典となるだろう」と意欲を示した。板門店では先月27日に南北首脳会談が開かれたばかり。

 トランプ氏はこれに先立つ30日朝、自身のツイッターで「(開催地は)第三国よりも、韓国と北朝鮮の国境にある(韓国側の)『平和の家』『自由の家』の方がもっと代表的で重要な場所ではないだろうか? (あなたたちに)聞いてみただけだけど!」と投稿していた。

 トランプ氏は4月下旬、米朝首脳会談の候補地について「2カ国に絞った」と発言。米政府当局者は、スイス・ジュネーブとシンガポールを有力候補として挙げていた。

 トランプ氏は30日の会見で、シンガポールなど他国を検討しているとした上で「誰もが我々を呼びたがっている。大イベントになるチャンスがある」と語った。AP通信は、トランプ氏を「究極のショーマン」と表現し、「トランプ氏は大イベントがDMZで開かれることをほのめかして、太鼓を鳴らし始めた」と評している。(ワシントン=土佐茂生)