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 米NBCニュースは4月30日、ホワイトハウスの職員を統括するケリー大統領首席補佐官が、トランプ大統領のことを陰で「バカ者」と呼んでいたと報じた。トランプ氏とケリー氏には以前から不仲説が根強くあり、政権の混乱に拍車をかける恐れがある。

 複数の政府高官の話として報じた。報道によると、ケリー氏は自身を、政策や政権運営に関するトランプ氏の突拍子もない主張を抑え、失敗を防ぐ「唯一の防波堤」として表現。政府高官4人の証言として、ケリー氏は何度もトランプ氏を「バカ者」と呼んでいたという。

 また、韓国での平昌五輪開催前、在韓米軍を朝鮮半島から撤退させる考えを持つトランプ氏を、激しいやりとりの末に説き伏せたこともあったという。

 ケリー氏は同日、声明で「私は大統領と誰よりも長い時間を過ごし、とても率直で強力な関係を築いている。大統領も私もこの話はまったくのウソと知っている」と報道を否定した。

 元海兵隊大将のケリー氏は昨年7月、更迭されたプリーバス前首席補佐官の後任として、混乱する政権内に「軍隊的な規律」をもたらすことを期待されて任命された。ケリー氏の許可無くトランプ氏に会うことを禁じるなど、政権の立て直しを図ったが、トランプ氏は厳しい統制に不満を持つようになっていた。

 トランプ政権では、トランプ氏を「間抜け」と呼んだとされるティラーソン国務長官が3月に解任された。(ワシントン=土佐茂生)