希望、野党像あいまいなまま退場 存在意義発揮できず
竹下由佳 石井潤一郎 聞き手・別宮潤一
「改革保守」を掲げ、当初は自民党に代わり政権を担いうる政党をめざした希望の党が、大型連休明けの新党合流で事実上解党する。理念や政策は最後まで像を結ばず、野党の一角でたえず存在意義が問われ続けた。結党から約7カ月の党運営には幅広い民意の受け皿になることの難しさが浮かぶ。
「このような結果は大変に残念。『改革保守』と申し上げたが、今の北朝鮮情勢の中で日本がどうあるべきか、国会議員として一番議論すべき瞬間だと思う」
先月27日の東京都知事会見。希望を結党した小池百合子知事は理念が実現しないまま、組織が瓦解(がかい)した無念さをにじませた。
昨年9月27日の結党記者会…