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 4年前、東京・上野の東京都美術館で政権批判や護憲を呼びかけるメッセージを盛り込んだ作品を展示し、撤去を求められる騒ぎがあった。そのときの造形作家の男性が、3日からの同館での展覧会で憲法9条をモチーフにした作品を出す。「公立の美術館で表現の自由を維持していくための、試金石として挑戦し続けたい」と話す。

 神奈川県海老名市に住む中垣克久さん(74)。2014年2月、同館のギャラリーを借りて開いた作家仲間との展覧会で、「憲法九条を守り、靖国神社参拝の愚を認め、現政権の右傾化を阻止して、もっと知的な思慮深い政治を求めよう」などと書いた紙を貼った作品を展示した。だが館から「施設使用を認められない政治活動に当たる恐れがある」と撤去を求められ、協議の末、紙を外した。

 その後も毎年、同館でのグループ展で、憲法9条を記した踏み絵の作品などを展示してきた。「私はアーティスト。社会や政治への憤りをもとに作品をつくっているが、政治的な主張を伝える手段として使ってはいない。見る人がどう感じるかも自由だ」と言う。

 今回は憲法9条の条文を書いた…

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