[PR]

 引っ越し業界最大手、サカイ引越センターの2018年3月期の売上高と営業利益が、いずれも過去最高になった。トラック運転手らの働き方改革が業界全体で進む中、無理な受注競争が減り、1件当たりの単価が1割近く上がった。

 同社が1日発表した決算によると、売上高が前年比10・5%増の883億円、営業利益が同38・1%増の104億円だった。

 1件あたりの引っ越し単価は10万8591円。08年のリーマン・ショック後では最高となった。企業の業績改善で長距離の転勤などが増えたこともあるが、値引き合戦が緩和したのも一因だ。

 長時間労働を見直すためなどの増員や賃上げもあって人件費は増えたものの、単価の改善はそれを上回った。担当者は「働き方改革への理解が世の中で進んだ」と分析している。

 19年3月期は、売上高が7%増の945億円、営業利益は4・1%増の108億円を見込む。引っ越しが年度末に集中するのを避けるため、異動時期をずらす企業が増えていることなどから、従来閑散期とされた5~6月の仕事も増えているという。(中島嘉克)