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(1日・プロ野球、オリックス4―2西武)

 アピールポイントは「勤勉」。今季加入した「助っ人」左腕が強力な西武打線を手玉にとった。

 七回1死一、二塁。金子侑を136キロで遊ゴロ併殺打に仕留めると、左手を握りしめて雄たけび。直球の球速はほぼ130キロ台後半だが、自慢の制球力がある。7回104球で2失点、四死球を与えなかった。

 オフになると、地元カナダの中学校で数学とフランス語を教える「教師」に変身する。昨季マリナーズで5勝の32歳は、「野球で生活できなくなったときのため」と教員免許を取得していた。野球の収入が安定してからも「(教師が)好きになってやめられなくなった」と教壇に立ち続ける。

 日本では「生徒」だ。教師役は来日6年目のディクソン。「最近は日本語の勉強をサボっているよ」とおどけるが、最近気に入っている言葉は「どういたしまして」としっかり披露する真面目な性格だ。

 「左投手への西武打線の対応を研究した」と話した。マウンドを離れても勤勉さを忘れず、3勝目を手にした。(辻隆徳)