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 長野県上田市の信濃国分寺跡史跡公園で、「カバンの藤」が見頃を迎えている。藤棚いっぱいに花を咲かせ、訪れる人たちを楽しませている。

 管理する信濃国分寺資料館などによると、カバンの藤は1880(明治13)年、当時の第十九国立銀行(八十二銀行の前身の一つ)の役員だった黒沢鷹次郎氏が、郷里の南佐久郡の農家から苗をもらい受け、銀行に移植した。黒沢氏が苗をカバンに入れて運んだことから「カバンの藤」と呼ばれるようになった。その後、八十二銀行から同公園に寄贈され、市民に親しまれている。

 母親と訪れた市内の主婦(59)は「毎年楽しみにしている。今年はすばらしい。きれいです」と、咲き誇る一面の藤の花を堪能していた。(鈴木基顕)