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 京都市左京区の南禅寺で2日午前11時25分ごろ、境内で刺激臭が発生し、参拝客らが次々に気分不良を訴えた。京都府警によると、20~90代の男女24人がめまいなどを訴え、うち20~74歳の女性4人が病院に運ばれたが、いずれも命に別条はないという。

 名勝の方丈庭園を中庭にもつ国宝の建物「方丈」内のトイレ付近にいた人の多くが異常を訴えており、トイレで刺激臭が発生した可能性があるとみられる。境内は多くの参拝客でにぎわっており、方丈にも約80人いたが、いずれも避難。その後方丈は拝観中止に。3日は通常通り拝観できる。

 川端署によると、気分不良になったのはイタリア人の男女を含む参拝客23人と寺の受付でアルバイトをしている女性(20)。この女性と愛知県からの参拝客3人が病院に搬送された。女性は参拝客を避難誘導している間に、トイレ近くで気分が悪くなった。刺激臭発生時にはトイレ内に複数の人がいたが、せき込みながら外へ出てきたという。

 同署員がトイレや周辺を調べたが、不審物は見つからなかった。寺の広報担当は「周辺で薬品を使った作業はしていない。原因はわからない」と話している。