拡大する写真・図版 マハティール元首相=貝瀬秋彦撮影

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 マレーシア警察は2日、マハティール元首相を4月に施行されたフェイクニュース対策法違反の疑いで捜査していると発表した。偽のニュースを流したとされるが、マハティール氏は同日、地元記者団に「何もやましいことはない。調べたいのならそうすればいい」と反発している。

 マハティール氏は、9日投開票の連邦下院選に野党連合の首相候補として立候補している。マハティール氏は告示前日の4月27日に自らの選挙区である同国北部ランカウイ島に向かうプライベートジェット機に不具合が生じたことについて、集会で「立候補を妨害しようという意図があった」と主張していた。

 地元メディアによると、与党連合に近いグループが1日、この発言がフェイクニュース対策法に違反すると警察に通報した。ジェット機の不具合についてマレーシア民間航空庁は「技術的な問題があっただけで妨害行為は確認されなかった」と説明していた。

 4月11日に施行された同法は「偽ニュースの出版や流布」を広く禁じているが、総選挙に向けて政権・与党への批判を封じ込める狙いがあるとも批判されている。4月30日には同法違反罪でデンマーク国籍の男性が初めて有罪判決を受けた。警察は、マハティール氏の事案のほかに、7件を同法違反容疑で捜査中だとも明らかにした。(シンガポール=守真弓)