[PR]

 ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーは4日、今年の同賞の発表を見送り、2019年分と合わせて発表するとの声明を出した。アカデミーは関係者によるレイプ疑惑やその対応をめぐって会員が相次いで辞意を表明するなど混乱し、「機能不全」に陥っていた。1901年から続く文学賞の権威を守るため異例の対応となった。発表の見送りは69年ぶり。

 文学賞では過去にも前年分を同時発表した例はあるが、今回は不祥事を受けての延期。「文学賞の創設以来、最悪の危機」に陥っている。文学賞はノーベル各賞とともに毎年10月上旬に発表され、近年は村上春樹氏の受賞に注目が集まっている。

 アカデミーは声明で、今年の選考作業は今後も予定通り続けるが、「次の受賞者を発表するまでに、信頼回復する必要がある」とした。ただ、権威が失墜しつつあるなか、現体制による選考を続けることで理解を得られるかは不透明だ。

 アカデミーでは昨年11月、会員を妻に持ち、自らもアカデミーから資金提供を受けて文化施設を運営していた文化界の重鎮の男性にレイプ疑惑が浮上。その後、この男性が発表前に文学賞の受賞者を把握し、外部に漏らしていた疑いも報じられた。男性はすべての疑惑を否定している。

 アカデミーの4日の声明では、会員の配偶者である男性に資金が渡っていた利益相反への対応や、情報管理の徹底について、「包括的な改革」を始めたことも明らかにした。ノーベル賞を主催するノーベル財団もこの日、「アカデミーの危機はノーベル賞に悪影響を与えている。(今回の)決定は賞の評判を守る助けになる」との声明を出した。

 アカデミーは男性との関係を絶ち、外部の法律事務所に調査を依頼。先月20日の声明では、男性による「受け入れがたい振る舞い」があったことは認めたが、アカデミーは認識していなかったと釈明している。また、過去に受賞者の情報が発表前に漏れたことは認めたが、誰が漏らしたかは特定しなかった。

 一連の問題への対応をめぐって…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら