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 北朝鮮当局が、建設途中で廃棄された咸鏡南道新浦(ハムギョンナムドシンポ)市の琴湖(クムホ)地区にある軽水炉の現状を点検するよう関係部局に指示したと、北朝鮮関係筋が明らかにした。4月に打ちだした経済建設集中路線を支える電力源としての利用を探りつつ、原子力の平和利用を訴えて米国に非核化の意思を示す狙いがありそうだ。ただ、「軽水炉カード」は今後の交渉をこじらせる可能性もある。

 米国はかつて、北朝鮮の核問題をめぐる1994年の米朝枠組み合意に基づき、発電量計200万キロワット相当の軽水炉2基を北朝鮮に提供することを決定。今回、北朝鮮が点検を指示したのは、この軽水炉だ。軽水炉の建設は途中で新たな核疑惑が明らかになり、工程が3割余り進んだところで中断。2006年に事業の廃止が決まった。

 北朝鮮関係筋によれば、関係部局は廃棄された軽水炉を点検したうえ、建設再開の可能性や必要な物資を詳しく報告するよう求められているという。核開発の中心といえる平安北道寧辺(ピョンアンブクトヨンビョン)の関連施設で建設している実験用軽水炉の技術を移転する計画もあるという。

 北朝鮮は、6月初めまでに開かれる見通しの米朝首脳会談で、全面的な核廃棄に応じる姿勢を水面下の事前協議で示している。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は4月20日の党中央委員会総会で「社会主義経済建設に総力を集中する」と宣言した。軽水炉の点検にも、原子力の利用で電力不足を解消し、経済成長につなげたい思惑があるとみられる。

 米朝関係筋によれば、北朝鮮政…

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