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 米航空宇宙局(NASA)は、新型の火星探査機「インサイト」を5日、打ち上げた。火星で起きる地震や地中の温度を測り、火星の内部構造を初めて直接調べる。地球のような岩石惑星がどのように造られたかの解明につながると期待されている。

 米太平洋時間5日午前4時すぎ(日本時間午後8時すぎ)に、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から「アトラス5」ロケットで打ち上げられた。半年後の11月末に火星の赤道付近に着陸する予定だ。

 インサイトは乗用車ぐらいの大きさで、パラシュートとロケットの逆噴射を使い着陸する。ロボットアームを使って、火星表面に地震計を設置したり、地下5メートルの深さまで熱流量計を埋め込んだりする。地震の波の伝わり方や、地中の熱の量や伝わり方を調べ、内部の構造や成分のほか、火星の成り立ちなどを明らかにする。

 また同じロケットでブリーフケース大の小型衛星「マルコ」2機も打ち上げられた。地球以外の惑星で初めてとなる小型衛星の技術実験で、うまく軌道に投入できれば、インサイトの火星大気への突入や着陸時の通信を支援する。

 インサイトは当初、2016年の打ち上げ予定だったが、地震計の耐久性に問題が見つかり延期されていた。(ワシントン=香取啓介)