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 カール・マルクスの生誕200年を祝う式典が5日、出身地のドイツ南西部トリーアで行われた。式典では、中国から「友好の証し」として贈られた高さ5・5メートルのマルクス像の除幕式が行われ、社会民主党のナーレス党首のほか、寄贈に関わった中国政府の関係者も出席した。

 マルクス像の計画は国内外で波紋を呼んだ。昨年9月の総選挙で初めて連邦議会で議席を取得した新興右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は「共産主義は多くの人々を殺害したのに、それを正当化してしまう」などと批判し、ネット上で反対デモへの参加を呼びかけた。地元紙によると、旧東独で青年期を過ごした男性らも抗議のハンガーストライキに入った。

 一方、4日に現地で関連行事に出席したユンケル欧州委員長は「マルクスを理解するためには彼が生きた時代を理解しなければならない。彼は陰謀のためではなく、平等の実現のために力を尽くしたのだ」と功績をたたえた。旧東独の独裁政党の流れをくむ連邦議会野党の左派党は「銅像は、200年前と同じように人々を搾取し、抑圧するシステムに対する抗議の象徴だ」などと訴えた。(ベルリン=高野弦)

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