会社に人員整理されてもバネに 44歳、負けじ魂で受賞
文・木元健二 写真・池永牧子
朝日時代小説大賞を受けた諏訪宗篤さん
逆境をスプリングボードにしてきた。大学を出て東京のゲーム会社に就職し、企画に打ちこんだが、ハードワークで体を壊し帰郷した。30歳を前に作家への夢を抱き、書店で働くように。本に囲まれる時を糧に執筆し、心を込めて作品を紡ぎつづけた。しかし3年前の夏、12年続けた書店員の仕事を、会社の人員整理で失った。
「このピンチ、目が覚めるような窮地の切り抜け方を書くことで、きっと乗り越えてみせる」
負けじ魂が着想にいきた。受…
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