【いきもの目線】フトアゴヒゲトカゲ@横浜亜熱帯茶館=2018年4月24日、竹谷俊之撮影
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360度動画「いきもの目線」

 中国茶を飲みながら爬虫(はちゅう)類と触れ合えるカフェが横浜市中区にある。お茶を飲んでいると、放し飼いのフトアゴヒゲトカゲがゆっくり近寄ってくる。頭をなでると動きを止め、気持ちよさそうにじっとしている。

 「横浜亜熱帯茶館」の店内は、日差しが差し込む、いたって普通のカフェだ。ただ、周りには水槽やガラスのショーケースが設置されている。中にいるのはヘビ、カエル、イモリ、カメ……体長1メートルを超すグリーンイグアナもいる。

 4月下旬、子供用のビニールプールほどの大きさのケージに、360度カメラを仕掛けた。中には、フトアゴヒゲトカゲ12匹。さて、カメラに興味を示すかどうか……。

 想像していたよりも、トカゲたちの動きは活発だ。他の個体の上に乗り上げるようなトカゲもいる。レンズに近づいてくると、トゲトゲした下アゴが映る。

【動画】フトアゴヒゲトカゲの撮影現場の様子=竹谷俊之撮影

 エサの生き餌(ミルワーム)をカメラの周りに置いてもらった。すぐに、腹を空かせたトカゲたちに囲まれた。パクッ、パクッとかみもせずにのみ込んでいく。映像を見ている自分も、映画「ジュラシックパーク」で恐竜たちに襲われていた、あの動物たちになったような気分だ。

 店長の長野睦さん(49)によると特に週末は爬虫類好きが集まりにぎやか。生き餌の扱いが苦手だったり、留守がちだったりと、自宅で飼育できない女性やカップルが多いという。

 カナヘビなどを自宅で飼育している横浜市神奈川区の今井美佳さん(41)は小学生の男児2人と来店。「爬虫類は見た目とのギャップが魅力的。愛情を込めて育てると懐いてくるので、かわいい」と話す。いつか自宅でフトアゴヒゲトカゲを飼いたいという。

 フトアゴヒゲトカゲは、オーストラリアの乾燥地帯に生息。店長の長野さんによると、性格は温厚。日光浴が好きなのは、太陽の光を浴びることでビタミンDやビタミンEを生成し、皮膚代謝などに役立てるかららしい。敵を威嚇する時は、とがったのどの周辺を大きく膨らませるという。(竹谷俊之)