[PR]

 名古屋市は、名古屋城天守台石垣の詳細調査に必要な文化庁への現状変更許可の申請を、4月までにできなかったと明らかにした。7日に始まった現天守への入場禁止はこの調査をするためだが、許可がないため調査を始められない状況だ。

 詳細調査は天守台の石を取り外す作業などがあり、観光客の入場を禁止する必要がある。市は当初、昨年11月の調査開始を予定していたが、5月への延期を昨年12月に発表していた。

 ところが、調査開始はいまだに見通せない状況だ。文化庁への許可申請は、市の有識者会議・石垣部会に諮らなければならないが、目標としていた4月に開けなかったという。

 1日の河村たかし市長の記者会見に同席した市の担当者は「どの石の調査をするか定めてから部会に諮る必要があるが、私どもの取りまとめ作業が手間取っている」と理由を説明。「早急に調査できるように調整している」と述べた。

 詳細調査は、市が2022年末の完成を目指す天守木造化を前に、天守台石垣の現状を把握することが目的だ。河村氏は会見で「きちっとやっていけば間に合う」と述べ、「22年末完成」の工期に影響はないとの認識を示した。(関謙次)