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 1980年に死刑が確定後、2014年3月の静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(82)について、東京高裁が再審開始の是非の判断を6月11日に示すことになった。地裁の決定に検察側が即時抗告していた。釈放の日から4年余り。袴田さんはいま、浜松市内のマンションで姉と暮らしている。

 4月中旬の晴れた日、袴田さんは午後1時に自宅を出て、JR浜松駅の周辺を約3時間半歩く日課をこなした。甘い物が好きで、途中、自動販売機でジュースを買ったり駅ビルでパンを買ったり。ベンチでの休憩も挟みながら歩き続ける。時折、口の中で何かつぶやいているが、内容は聞き取れない。夕方に家に戻ると全身に汗をかいていた。週末も休みなく歩いている。

 強盗殺人などの容疑者として過酷な取り調べを受け、死刑囚として過ごした長年の拘禁生活で、袴田さんの精神はむしばまれた。裁判中は資料を熱心に読み込んで弁護団と意見を交わしていたが、死刑確定後の1990年代、姉秀子さん(85)の面会を拒否し、妄想を口にすることが増えた。拘置所でも室内を黙々と歩き、釈放後もしばらくはマンションの室内をぐるぐると歩いていたという。

 ばい菌から浜松を守る――。歩…

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