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 大相撲夏場所が開催している。この時期、東京・両国の国技館周辺には「びん付け油」の甘い香りが漂う。力士のまげを結う床山からの注文を、半世紀以上にわたって受けるのが江戸川区の島田商店。2代目の島田陽次さん(45)は「昔と変わらないものを作り続けたい」と話す。

 コン、コン、コン……。4月下旬、江戸川区にある8畳ほどの工房。木の棒に力を込めて油を混ぜ合わせる陽次さんの額には、汗がにじんでいた。樹木から採った油脂やナタネ油、ヒマシ油を鉄鍋に入れ、5分ほど練ると、白濁しながら固まっていく。練るほどに粘度は増し、生キャラメルほどの硬さに。力士の髪のクセを抑えて固定するには、この粘度が欠かせない。

 そばで見守るのが、先代で父、秋広さん(80)だ。「昔からのやり方。機械だと故障したり、材料が飛び散ったりする。練り加減を見極めるのも手作業でないと」

 秋広さんは65年前、整髪料を…

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