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 プロ野球で1軍昇格を果たした日本ハムのルーキー清宮幸太郎(18)の活躍が注目される中、大学に進んだ同期生のライバルたちも、続々と神宮デビューを果たしている。清宮の言葉を励みにしている選手もいるようだ。

 東京六大学では、すでに3人の1年生がリーグ戦初勝利を飾った。立大の川端健斗(秀岳館)に明大の磯村峻平(中京大中京)、早大の徳山壮磨(大阪桐蔭)。いずれも高校時代に甲子園を沸かせ、清宮らとともに高校日本代表でも戦った「清宮世代」だ。

安定感が際立つのは磯村

 中でも、安定感が際立つのは磯村。救援で4試合に登板し、まだ失点なし。4月29日、早大との2回戦で3回を1安打6奪三振、無失点でリーグ戦初勝利を飾ると、翌30日の3回戦でもエースが招いた1死満塁のピンチで救援し、後続を併殺に仕留めた。直球の球速は高校時代より2キロ増し、145キロに。「神宮のマウンドはとても投げやすい。もう少しスピードを上げて(この先も)0点で抑えていきたい」。そう話す新人左腕に対し、「期待以上。頼もしい限りです」と善波達也監督。3季ぶりのリーグ優勝に向け、キーマンの一人だ。

 立大の左腕川端は、4月15日の早大2回戦で初登板初勝利。救援で4回を1安打無失点に抑えた。4季連続で甲子園に出場し、3季続けて4強入りと大舞台の経験は十分。「神宮のマウンドは投げやすく、甲子園とはまた違ったスタンドの雰囲気も好き」と話す。

 昨春の選抜大会優勝投手で、早大に進学した徳山の初勝利は5月6日の東大2回戦だった。救援で2回1安打無失点の好投。清宮の高校時代と同じ「WASEDA」の白いユニホーム。高校時代から気が合うという清宮とは「今もLINEでちょこちょこ連絡を取り合っている」という。清宮の活躍を知り「ナイスバッティング」と送ると、清宮からは「『早稲田の看板を背負って頑張ってくれ!』と。プレッシャーだけど、お互い頑張りたい」。

 まだ勝利はないものの、法大の三浦銀二(福岡大大濠)も、登板するとスタンドが沸く一人。昨春の選抜大会8強入りの立役者で、高校日本代表でも活躍した1年生右腕は、4月28日の慶大1回戦では2イニングで五つの三振を奪ってみせた。最速147キロの伸びのある直球が魅力だ。

 野手では、早大の丸山壮史内野手(広陵)が開幕戦から先発で2番を打ち、東大戦では鈴木萌斗外野手(作新学院)も1番で先発。大阪桐蔭高の前主将で慶大に進んだ福井章吾内野手は開幕戦(対東大)の初打席でいきなり適時打を放った。

甲子園組以外にも逸材

 甲子園組ではないが、東都大学リーグにも、すごい1年生がいる。東洋大の岡崎心(じん、帝京)は、5月1日からの駒大との3連戦で勝ち点奪取の立役者に。1回戦で九回に決勝打となる適時打を放つと、3回戦でも延長十回、サヨナラ二塁打を放った。帝京高時代は1年生から4番。「チャンスでは『決めてやろう』と狙って打席に立ちます。神宮は高校のときから慣れ親しんでいるので緊張はない」と胸を張る。

 杉本泰彦監督が「打席での落ち着き、ふてぶてしさは1年生とは思えない。4番の中川(圭太。4年、PL学園)が卒業しても、彼がいてくれれば安心」と早くも話すほどの逸材が、3季連続優勝を狙うチームをさらに押し上げている。(杉山圭子)