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 週明け7日の米ニューヨーク商品市場で、原油価格の国際指標となる「WTI原油」の先物価格が続伸し、前週末より1・01ドル高い1バレル=70・73ドルで取引を終えた。終値で70ドルの大台を超えたのは2014年11月下旬以来、約3年5カ月ぶり。米トランプ政権がイラン核合意から離脱するかどうかの発表を控え、原油供給が絞られる可能性が意識された。

 15年に米英仏ロ中独の6カ国とイランが結んだイラン核合意は、イランが核開発を制限する見返りに経済制裁を緩和する内容。トランプ米大統領は核合意からの離脱を示唆しており、もし米国が経済制裁を再開すれば、イランからの原油供給が細りかねないと市場は警戒している。

 米政権は12日を期限に核合意から離脱するかどうか決めるとしてきたが、トランプ氏は7日午後(日本時間8日未明)、「あす(8日)午後2時に発表する」とツイート。原油価格は時間外取引で70ドルを切る水準まで下がる場面もあった。

 原油価格は昨年夏から上げ足を速めている。石油輸出国機構(OPEC)やロシアによる協調減産が続いていることや、世界経済が好調で原油需要が高まっていることが背景にある。(ニューヨーク=江渕崇)