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 約1300年前の富士山信仰にちなんだ「藤切り祭」が8日、甲州市勝沼町勝沼の大善寺であった。フジづるを持ち帰ると幸運が舞い込むとされ、住民らが激しく奪い合った。

 山岳宗教「修験道」の開祖で、富士山でも修行したとされる役行者(えんのぎょうじゃ)をしのぶ祭り。国の選択無形民俗文化財に指定されている。

 この日は修験者に扮した僧侶6人がホラ貝を吹きながら神木の下に集まり、ひとりが大蛇に見立てたフジづるを刀で切り落とした。神木の幹にもフジづるが巻かれ、木に登った若者がのこぎりで切った。

 住民ら約200人がつるをつかみ取ろうと待ち構えた。つるを手に入れた地元の勝沼中1年、三沢誠人(まさと)さんは「期末テストの数学で良い点が取れそう」。同級生の甘利尚也さんは「野球部の試合で本塁打が打てると思います」と喜んだ。(河合博司)