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 食堂に飾っていた絵画を廃棄してしまった問題で、東大生協が8日に発表した「要因と事実経過」は次の通り。

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1.中央食堂の改修工事を監修していただいた先生の「作品を残す方向で検討し、意匠上・機能上も問題のない新たな設置場所を確認した」というご意向が、検討の過程で情報として共有されなかった

2.作品を分割して移設・保管するなど、実際には可能であった搬出や保護の方法について検討を怠った

3.宇佐美氏の業績・経歴について多くの連絡会(注…生協と大学施設部などでつくる会合)関係者に周知されたにもかかわらず、公共的な空間に設置された作品の芸術的価値や文化的意義について十分な認識を共有しなかった

4.作品の所有権が生協にあることで、その取り扱いがもっぱら生協の判断に委ねられた

5.生協が寄贈を受けた作品の取り扱いについて生協の顧問弁護士に検討を依頼した際に、処分を前提とした法的観点からのみの相談になり、公共的な空間に設置された作品の芸術的価値や文化的意義、あるいは著作権者との関係という観点からの検討を依頼しなかった

6.東京大学内に、本件の取り扱いについて作品保護を前提とした有効な助言を得られる多くの専門家や有識者がいるにもかかわらず、いっさい相談しなかった

7.生協理事会でも本件を廃棄処分後の事後報告扱いとし、理事長をはじめとする学生・教職員理事の審議を事前に行う機会を持たなかった

8.展示にあたって作品に表題が記されておらず、作品解説も付されていなかったなど、生協が作品への敬意を十分に払っていなかった

9.作品が多くの方から愛されている唯一無二の存在であることに、思いが至らなかった