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 関西電力は9日、大飯原発4号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)を再稼働した。稼働は4年8カ月ぶり。東京電力福島第一原発の事故後に改められた新規制基準のもとでの再稼働は、国内で5原発8基目。関電では3月の大飯3号機に続き、4基目だ。九州電力も玄海4号機(佐賀県玄海町)を近く再稼働させる準備を進めている。

 大飯4号機は6月上旬に営業運転に入る見込み。これを受け、7月にも電気料金を値下げする見通しだ。

 関電は東日本大震災前、発電量の4割を原発でまかない、原発への依存度が高かった。再稼働した4基に加え、高浜原発1、2号機(福井県高浜町)と美浜原発3号機(同県美浜町)も安全対策工事が終わる2019年秋以降に順次、再稼働させる計画だ。再稼働した原発の電気を活用して、関西以外でも販売攻勢をかける。

 ただ、戦略が思惑通りに進むかは不透明だ。原発の運転差し止めを求める訴訟を各地で抱えているほか、関電は使用済み核燃料を一時的に保管する「中間貯蔵施設」の建設候補地も決まっていない。福井県には複数の原発が立ち並び、同時に災害が起きた場合の避難にも課題が多い。(西尾邦明)