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 創業230年を超す製薬大手の老舗、武田薬品工業が、日本企業で過去最大規模となるM&A(企業合併・買収)を決断し、合意にこぎつけた。買収を通じて将来の収益源の確保と販路拡大を狙うが、身の丈を超える巨額買収は財務悪化と背中合わせで、リスクも伴う。渾身(こんしん)の一手の成否が問われるのはこれからだ。

 「二つの会社が一緒になることで、R&D(研究開発)主導の製薬業界の真のグローバルリーダーをつくることになる。地理的なカバーでも非常に魅力的だ」

 武田のクリストフ・ウェバー社長は8日、シャイアーとの買収合意を発表した後、電話会見に臨み、巨額買収の狙いを説明した。

 武田が「戦略的かつ経済的に十分な根拠がある」と自信を見せる買収劇。武田が期待するメリットの一つは米国市場の販売拡大だ。

 米国は医薬品で最大の市場。2位の日本を3倍以上引き離す規模だ。米国売上高比率が3割の武田に対し、シャイアーは6割強を占める。武田は買収を通じて米国事業を強化し、2大市場で「主導的な地位」を得られると主張する。

 買収を通じて新たな収益の柱を手に入れることも狙う。武田は近年、消化器系疾患、がん、中枢神経系疾患という三つの重点領域と、ワクチンという「4本柱」を収益源にしてきた。シャイアーは希少疾患の治療薬を多く持ち、5本目の収益源の確保が見込める。

 シャイアーは開発の最終段階で…

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