エレベーターに残る東郷青児の扉絵 丸栄閉店で行方は?

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斉藤明美
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 名古屋市中川区細米町1丁目にある「おしむら歯科」の駐車場に、エレベーターの扉が置かれている。日本を代表する洋画家・東郷青児がデザインし、丸栄で使われていたものだ。

 「買ってきたよ」。院長の押村進さん(64)は、父の実さん(故人)が誇らしげだったのを覚えている。30年ほど前のある日、家にエレベーターの扉が置いてあった時のことだ。長い髪をした女性の、躍動感あふれる立ち姿に目を奪われた。

 1953(昭和28)年、丸栄本館に設置されたエレベーター6基すべてに描かれた。理由については「当時の資料がないのでわからない」(広報)という。しかし、83年に始まった増築工事で一部を撤去することに。不要になったものが翌年、一般販売された。

 「おやじは変わったものを集めるのが好きだった。東郷青児も気に入ったのだろう」。シャガールや平山郁夫などの作品や骨董(こっとう)品を収集してきた実さん。20万円程度で買ったという。

 実さんはその後亡くなり、扉…

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