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 京都大学は8日、5月から施行した立て看板を制限する規定に基づき、吉田キャンパス(京都市左京区)の周囲に並ぶ立て看板に、撤去を求める通告書を貼った。多くは学生が自主的に撤去した一方、新たに「寝看板」と書かれた段ボール紙が置かれるなど「タテカン」をめぐる攻防が続いている。

 キャンパス周囲には4月末、約100枚のタテカンがあったが、5月9日朝には約30枚。なくなったのは主に部活動やサークルの勧誘、演奏会の告知などの内容で、設置した学生が大学側の求めに応じたり勧誘の時期が過ぎたりしたためとみられる。ある大学公認団体の男子学生は「公認がなくなると困るので、やむなく撤去した」と語った。

 5月に入り、横長の「寝看板」やTシャツを5枚連ねて垂れ幕のようにしたものなど、反対する学生らによるとみられる新たな掲示物も姿を見せている。

 大学は1日、撤去を求める通告書をタテカンに貼り、反対する一部の学生らに破られ、もみ合いになった。8日、改めて通告書を貼ったが、いつ撤去に踏み切るのかについて大学広報課は「お答えできない」としている。

 京大大学院の教授の一人は大学側の対応について、「世間の注目を集めているため、強制撤去をためらっているのかもしれない。タテカン以外の形状の掲示物にも通告書を貼っていることには疑問を感じる。Tシャツなど京大生らしいアイデアのものがもっと増えていけばいいと思う」と話した。(興津洋樹、向井大輔)