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 大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は8日、米コロラド州デンバーでのロッキーズ戦に0―2の七回1死二塁で代打出場。一発が出れば同点の場面で、5球目を打って一ゴロに倒れた。その後守備には就かず、1打数無安打だった。

 指名打者制のないナショナル・リーグ本拠の試合とあり、この日はベンチスタート。代打で名前が告げられると、3万3144人の観客席は大いに沸いた。ただし、この日一番の歓声は試合前の打撃練習だった。標高1600メートル近くの高地にある球場では、打球がよく飛ぶ。最後の組に入った大谷は、計36スイングで柵越え15本を披露。しかも右翼3階席に4本もたたきこんでみせた。

 実はこの一部始終、ロッキーズの先発マスクをかぶったウォルターズが目撃していた。「打ち取るには外角低めへの直球がセオリーかと思ったけど、彼は手が届く。振り切るパワーもあるから危ないと考えた」。先発グレイの制球もよかったため、「体に近ければ球速以上に速く感じるはず」と、3ボール1ストライクから内角高めに直球を要求。95マイル(約153キロ)で狙い通り詰まらせた。

 ピンチの芽を摘み、逃げ切り勝利に成功したロッキーズのブラック監督は「まだあと3試合対戦があるが、徹底した分析の成果が出た」と満足げ。ウォルターズも「今日は作戦勝ち。大谷に『これからも見張ってるからな』って伝えておいて」と上機嫌だった。(遠田寛生)