[PR]

 松竹とNTTは、歌舞伎俳優と3D映像が「共演」するなど、情報通信技術(ICT)を使った新たな公演を、来年から京都市の劇場「南座」で始める。俳優が分身をしているように見せたり、遠隔地にいる役者やアニメのキャラクターを立体的な映像で再現したりする。歌舞伎になじみの薄い若者や外国人観光客といった新たな客層を掘り起こす狙いだ。

 人物の動きや音声をリアルタイムで別の場所に伝送し、精巧に再現するNTTの技術などを活用する。将来的には、過去の公演の映像から、往年の名優を現在の舞台に3Dで再現することなども検討する。

 南座は現在改修中で、11月に新たに開場する予定。新技術を使った公演は当面2019年から21年まで行い、他の劇場へ広げることも計画している。

 両社は16年から実証実験を重ねてきており、「リアルとバーチャルが相互に補完しあうことで、日本文化の伝統を継承しつつ、新たなマーケットの創出につなげたい」としている。(生田大介)