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 人気ロックバンド「B’z」のファンが全国から訪れる「聖地」のホットドッグ店が神戸市須磨区にある。ボーカルの稲葉浩志さん一家と親交のあるデンマーク出身の店主がここに店を開いてから、今月24日で10周年になる。「人魚姫」の国の料理人と、「ウルトラ・ソウル!」の熱い旋律はどこで出会ったのか。

 ところは、JR須磨駅の北口すぐ近く。商店などが軒を連ねる一角で、赤地に白十字のデンマーク国旗を看板にあしらった店が目を引く。その名も「コペンハーゲン」、駅前通りに漂う「北欧」の空気感。記者はおずおず中に入ってみた。

 「いらっしゃい!」

 店に入ると、店主がカウンターの中からにこやかに迎えてくれた。ビヤーネ・リンボー・ハンセンさん(68)。身につけているのは、デンマーク国旗を意識した赤いチェック柄のコックコート。店内に目を転じれば、赤と白を基調とした壁紙を北欧デザインのかわいらしい照明が照らしている。ああ、北欧感満載だ。

 しかし、いま、店に流れているBGMは、B’zのヒット曲「LADY NAVIGATION」。北欧とB’zの取り合わせに新鮮な感動を覚えていると、壁に稲葉浩志さんの直筆サインや手紙が飾られているのに気付いた。その中には、稲葉さんが小さな子どもを抱いている写真も。ハンセンさんが言う。「ワシの息子だよ。20年前に撮った写真です」

 聞けば、ハンセンさんの来日は1981年。母国で船上コックなどをつとめた後、日本人女性との結婚を機に、妻の実家がある岡山県津山市に移住したという。地元のレストランで働き、84年に津山でデンマーク料理店を開いたそうだ。

 津山といえば稲葉さんの出身地。ハンセンさんの店に、稲葉さんの母で、化粧品店を営む邦子さん(80)が訪れたのが最初のつながりだった。以来、稲葉さんも津山に帰省した際、よく両親とともに来店し、ギタリストの松本孝弘さんを伴うこともあったという。そういえば、ハンセンさんの一人称も、岡山でよく使われるという「ワシ」だ!

 「稲葉さんがワシの店で好きだったのはハンバーガーとビーフストロガノフ。松本さんはカレーキャベツを気に入ってたよ」とハンセンさん。97年には友人の勧めで店内の一室を「稲葉ルーム」に改装した。徐々にファンの間で存在が知られ、全国から客が訪れた。

 だが、不景気のあおりを受け、…

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