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 強制的な加入や活動の負担が議論を呼ぶ小学校のPTA。実は、仕事などの事情で子どもを預ける保育園でも同じようなケースがある。子どものための催しを開いたり、保護者の親睦を深められたりする面もあるが、活動が事実上の強制で、負担の分担をめぐって保護者の関係が悪くなることも。活動のあり方を見直す動きもある。(田中聡子、中井なつみ)

 都内の女性(34)は5年前、当時1歳だった長男(6)が通う園の「父母会」のクラス委員になった。最初の仕事は「会費集め」。子どもの送迎時間はばらばらなのに、同じクラスの20人から直接受け取るのがルールだった。自分のお迎え時間を早めて保護者を待ったり、一度帰宅してから長男と保育園に戻ったりした。

 保育園は本来、保護者の仕事や病気、育児困難などによる「保育の必要性」がある子どもを預かる施設だ。昨年4月時点で、認可保育園だけで全国に2万3千カ所あり、212万人が利用している。

 それなのに、女性は「なんで負担が大きいのか」という疑問が何度も頭に浮かんだ。通っていた保育園は約50年続く公立の認可保育園で、父母会活動が盛んなことで有名だった。原則、全員加入で、入園式後、クラス委員などの役割を決める。2年に1度は何らかの係につく必要があった。

 父母会は、夏祭りやバザーなど園の行事にも関わった。子どもたちが帰った後、段ボールで迷路を作ったり、出し物を準備したり。子どもの世話を親族に頼むほか、夫婦どちらかが有給休暇を取るなど、やりくりに苦労する人も少なくなかった。「この時間があるなら、もっと子どもと一緒に過ごせるのに」。理不尽だと感じた。

 父母会の仕事を減らせないか、他の保護者と一緒に匿名のアンケートをしたこともある。半数以上が負担軽減に「賛成」だったが、「子どもが喜ぶ」「やりがいを感じる」などの意見もあり、結論は出なかった。

 「さまざまな立場の人の意見をまとめることは難しい。『伝統』ということで、このまま続く気がする」。次男は別の保育園に通わせている。

■意見をしたら、…

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