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 東京の観光名所・浅草寺(東京都台東区)の門前にある仲見世商店街の家賃が、8年かけて約16倍に値上がりすることになった。商店街の組合によると、浅草寺側が昨秋、近隣相場とのバランスなどを理由に値上げを要求。商店街側は反発したが、先月、段階的な値上げで合意したという。

 商店街には土産物店や和菓子店など88店舗が並ぶ。多くの店が10平方メートルか20平方メートルの建物を借り、家賃は10平方メートルあたり月1万5千円だった。今後は、家賃はまず今年1月分から10万円に値上げ。段階的に5万円ずつ上がり、8年後に25万円になるという。

 商店街の土地は寺が所有。建物はかつて都が所有し、戦争の焼失時に店主が自ら建て直したことなどから家賃が低く抑えられていたが、寺が昨年買い取った。仲見世の発祥は1685年ごろといわれ、日本で最も古い商店街の一つ。組合の冨士滋美理事長(69)は「経営環境が変わるのは大変だが、昔ながらの商店街を守っていきたい」と話している。浅草寺の広報は「特にお答えすることはありません」としている。(西村奈緒美)