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 5年ごとの記念大会で、地方大会の運営などに尽力した人に日本高校野球連盟と朝日新聞社から贈られる「功労者表彰」に、県内からは元県高野連理事長の牛島考信さん(66)が選ばれた。

 牛島さんは1993年度から2年間、理事長を務めた。在任中の94年夏には、佐賀商が県勢初の全国優勝。その場面に甲子園で立ち会い、「夢みたいでした。まさかまさか、という感じで」と目を細める。

 地味だが、貴重な取り組みも始めたことでも知られる。

 理事長に就任したころ、地区予選や新人大会など、県内の主な公式戦のスコアや成績を掲載したデータブックを創刊した。

 きっかけは、九州大会の記録を集めた「九州地区高校野球大会史」(九州地区高野連発行)を読んだこと。「佐賀でもやれるんじゃないかと。(夏の)佐賀大会にも、(春秋の)九州大会にも出られない選手たちの記録も、できるだけ多く残してあげたかった」と振り返る。

 新聞記事を元に試合の記録をワープロソフトに打ち込み、県高野連事務局が内容を確認、構成する。データブックの名称は、県木のクスノキ(楠)にちなんで「楠球史(なんきゅうし)」と名付けた。

 理事長退任後もデータ入力を続け、今年で20数冊を数える冊子は約60ページ。「掲載データもページ数も年々増えています」と話す労作は例年通り、6月に約130部発行され、県内の各高校など関係者向けに限定配布される予定だ。

 佐賀県武雄市出身で、武雄高校時代のポジションは投手など様々。88年に致遠館高校(佐賀市)で初めて監督に就任し、理事長退任後も白石高校、鹿島高校で監督を務めた。現在は佐賀市川副町の川副児童館で館長をしながら、ライフワークとして楠球史の製作を続けている。

 「日頃の練習の積み重ねが、本番でものをいう。胸を張り、全力で頑張ってほしい」と、今夏の第100回記念大会に臨む選手たちにエールを送った。(中西皇光)

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