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 ハリウッドでもカンヌでも#MeTooの動きは活発なのに、日本ではなぜ起きないのか、と嘆くひとたちがいる。それより、セクハラが「職場の潤滑油」と呼ばれ、DVが「痴話げんか」と言われた時代を覚えているわたしには、よくぞここまで来たものだという感慨が深い。セクハラを「悪ふざけ」と言い逃れる福田淳一前財務事務次官や、被害者に二次加害になるような麻生太郎財務大臣などの言動を見ると、この40年間の変化は、行政府のトップには届いていないのか、とあきれはてる。だが、時代はセクハラを許さないと、大きく動いた。

 4月21日「新聞労連全国女性集会」、4月23日「#もう終わりにしよう院内集会」、4月28日「#私は黙らない新宿アルタ前集会」、5月7日「財務省前抗議行動」と、福田氏のセクハラ疑惑に対して幕引きを許さないと矢継ぎ早に実施された抗議行動の中で語られたことばの数々に、わたしは目を瞠(みは)った。「家父長制と闘う」「ジェンダーの再生産」「自分を定義する」……。かつて女性学・ジェンダー研究の学術用語だった概念が、日常のことばのなかで使われている。そもそもセクハラことセクシュアルハラスメントということばも、かつては日本語になかった。ジェンダー、セクシュアリティ、セクハラ、DVなど、どれもカタカナ言葉なのは、もともとそれらに当たる概念が日本語になかったからだ。

 「からかい」や「いたずら」を…

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