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 ポンペオ米国務長官は11日、「北朝鮮が速やかに早期の非核化に向けて大胆な行動をとれば、北朝鮮の繁栄に協力する用意がある」と述べ、北朝鮮の対応次第で米国が経済的な見返りを与える可能性を示唆した。ワシントンで韓国の康京和(カンギョンファ)外相と会談後の共同記者会見で述べた。

 トランプ米大統領は次の大統領選がある2020年を念頭に、北朝鮮に完全な非核化を実現させたい考えだ。だが、北朝鮮は時間をかけた段階的な非核化を求めるとみられる。6月12日にシンガポールで開かれる米朝首脳会談を控え、北朝鮮に経済的な見返りをちらつかせて、迅速な非核化を求めた形だ。

 ポンペオ氏は9日に訪朝し、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談した。共同会見では「彼は良識があるか? イエス。我々は素晴らしい会話が出来た。両国間で目指すべき目的について、とても分かり合えたと思う」と語った。

 ポンペオ氏は「米韓は、朝鮮半島の非核化が完全で検証可能、かつ不可逆的に達成されるために引き続き協力する」と強調。「非核化を達成するには、強力な検証プログラムを、世界中の関係国と実施する必要がある」とも述べた。

 康氏は、トランプ氏が将来的に縮小させたいと考えている在韓米軍について、「この65年間、抑止と地域の平和と安定という非常に重要な役割を果たしてきた」と指摘。この日の外相会談では「在韓米軍の削減について、全く話題になっていない」と述べた。「米韓同盟の中で議論する課題で、米朝間で話すことではないことをポンペオ長官と確認した」とも語った。

 康氏は同日、マティス国防長官とも会談。マティス氏は、韓国を防衛するために、米国が持つあらゆる分野の能力を駆使することを約束したという。

 一方、トランプ氏は11日、シンガポールのリー・シェンロン首相と電話で協議し、米朝首脳会談の開催に向けた協力に感謝した。ホワイトハウスが出した声明によると、トランプ氏はシンガポール訪問時に、リー首相と会うことも伝えたという。(ワシントン=土佐茂生)

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