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 VR(仮想現実)の技術を使い、外出が難しいお年寄りに、思い出の地や観光地を巡る「仮想旅行」を体験してもらう活動が始まっている。横浜市の元介護職員、登嶋健太さん(31)が撮りためてきた各地の映像に加え、今夏からは全国の元気な高齢者にカメラマンをお願いし、より多くの映像を集める。

 「海がすごく透き通っている」「きれいねえ」。視線の先に沖縄の海岸が映っていた。映像を楽しんでいたのは、沖縄県から約1600キロ離れた埼玉県吉川市の有料老人ホーム「ラフェスタ吉川美南」の斎藤正子さん(90)。スマートフォンに専用のゴーグルを取り付けたVR機器を使い、360度の景色を楽しんだ。

 斎藤さんは自力で歩けるが、1人での外出は難しい。「10年前、家族と沖縄に行ったのを思い出した。若いころは故郷の瀬戸内海を泳いでいたのよ」と昔を懐かしんだ。

 柔道整復師の資格を持つ登嶋さんは、デイサービスでリハビリ担当の介護職員だった。利用者から「思い出の場所に行きたい」という声を多く聞いた。4年前、専用ゴーグルで手軽にVR映像を楽しめることを知り、リハビリに取り入れた。ある女性は、亡き夫と旅行で訪れた和歌山県内の滝の映像を見て涙を浮かべた。「これが外とつながる『窓』になるかもしれない」。約1年後に退職し、活動に専念した。

 定年後に夫婦で行った思い出の…

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