北朝鮮核実験場、23~25日に廃棄の式典 取材も許可

ソウル=武田肇
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 北朝鮮外務省は12日、北朝鮮北部の核実験場を廃棄する式典を今月23~25日に行うという公報を発表した。12日、朝鮮中央通信が報じた。透明性を確保するため中国、ロシア、米国、英国、韓国の国際記者団に現地取材を許可し、必要な便宜をはかるとしている。

 すでに発表済みの4月20日の朝鮮労働党中央委員会総会の決定に伴う措置としている。公報には明記されていないが咸鏡北道豊渓里(ハムギョンブクトプンゲリ)の核実験場を指すとみられる。核実験場のすべての坑道を爆破し、完全に閉鎖した後、地上にあるすべての観測設備や研究所、警備する部隊の建物を順番に撤去していくとしている。米国時間の22日にワシントンで米韓首脳会談が行われることを意識した可能性もある。豊渓里の核実験場では、2006年10月から昨年9月まで、計6回の核実験が行われた。

 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は4月20日、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射の中止を発表するとともに、核実験場も「その使命を終えた」と述べたが、実験場の閉鎖の日付は明らかにしていなかった。(ソウル=武田肇)

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