[PR]

 フランス・パリ中心部で12日夜(日本時間13日未明)、男が刃物で通行人を次々に襲い、1人が死亡し4人が負傷した。仏捜査当局は、男が「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたと明らかにし、テロ事件として捜査を始めた。

 AFP通信などによると、男は仏国籍のハムザト・アジモフ容疑者。過激派組織「イスラム国」(IS)系のアマク通信は12日夜、「実行したのはISの戦闘員である。対IS有志連合を標的にせよとの呼びかけに応えたものだ」と伝えた。仏は米国などとともに、イラクやシリアの対IS作戦に参加している。

 事件は現地時間の12日午後8時半過ぎ、日本人観光客も多いオペラ座近くで起きた。男は通行人を次々と刺し、警察によって射殺された。在仏日本大使館によると、日本人が巻き込まれたという情報は入っていない。

 現場はレストランやカフェが集まる地区で、当時、近くのバーのテラスにいた女性(47)は朝日新聞の取材に、「銃声が3、4発聞こえて路上に出たら、男が倒れていた」と話した。

 フランスでは2015年11月、パリ中心部などでISによる同時多発テロが起き、130人が亡くなった。16年7月には南部のリゾート地ニースで、大型トラックが花火の見物客の列に突っ込み、80人以上が死亡。テロが頻発している。(パリ=疋田多揚)